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会長・理事長コラム

博士(農学)宮地竜郎 静岡理工科大学教授 理工学部・食品安全学研究室
8本のコラムを掲載しています。

136号(1月配信)

第8回 西洋ミツバチの越冬を伴う定置養蜂技術の開発​
今回は地域の養蜂業者の技術協力の下,簡便な越冬方法として,屋外に設置した木造物置内での越冬試験を実施しました。本技術が開発された場合,未だ商品化されていない網走地区の野草を蜜源とした新規蜂蜜の開発,地域の養蜂家等と連携を取り網走の蜂蜜として市場に流通させることや園芸作物の受粉率を向上させることで地域農業の収益増に結び付けられる可能性が考えられます。

135号(12月配信)

第7回 食の安全・安心とその確保

一般的に食中毒等の食品衛生問題を含む衛生問題全般とゴミ処理や地球温暖化等の環境問題は個々に論じられおり、それらの関係についてはほとんど考察されていません。その理由のひとつとして、「衛生問題」という言葉と「環境問題」という言葉のねじれたつながりから生じる混乱があると考えられます。

134号(11月配信)

第6回 食品品質
私たちの日常には、店頭に並んでいる食品を品定めした後購入し、家庭に持ち帰り調理して食べるといった場面があります。このような食行動を左右するものに食品の「品 質」があります。一般的に、安全で、美味しく、体によく、安く手に入る食品であれば 「品質」の高いものと見なされ、私たちは通常その様な食品を選択します。

132号(9月配信)

第5回 食品の腐敗を考える​

孔子が現在の醤油の起源ともいえる「肉醤にくびしお 」を調味料として好んだことがわかります。肉醤とは粟麹を用いた発酵食品であり、現在の塩辛に近いものであったと考えられています。この記述は腐敗した食品に関する極めて古いものと考えられますが、その内容は今日の我々の食品に対する可食・不可食の判断基準と既に一致しています。

131号(8月配信)

第4回 「食経験」について考える

食経験は究極の安全性試験であると考えられ、食経験のない食品の安全性評価もこれに匹敵する手法で行うことが望まれます。ただし、全ての食品成分を網羅的に分析し、その安全性を評価することは多大な時間と労力を要するので、実験動物等を用いた安全性試験および特定の成分に関する分析を行い既知の安全 な食品と比較することで安全性を保障しているのが現状です。

130号(7月配信)

第3回 学校教育におけるアクティブ・ラーニングについて

読者の皆様の勤務先で採用された新入社員あるいは若手従業員が大学等においてどのような教育手法や教育理念に基づいて教育されてきているのかをご理解頂くことで、貴社でのご指導等に役立てて頂ければと思います。更に、食品工場等における5S活動や5Sラリーにおいてアクティブ・ラーニング を導入する事も検討の価値があると思います。

129号(6月配信)

第2回 HACCPと発酵食品

「発酵食品工場に対する衛生管理 は一般的な食品工場やレストランに対する一般的衛生管理や HACCP と同様な手法で実施可能か?」。あるいは、「発酵食品工場を徹底的に清浄化しても発酵食品の品質に影響 を及ぼすことはないのか?」。私はこの疑問を発酵食品メーカーの製造従事者や地方自 治体の研究機関の研究者に投げかけてみました。

128号(5月配信)

第1回 HACCPと学校教育

食品工場等において HACCP チームを立ち上げる際、チーム内に新卒新入社員がいる場 合、これまでその社員が大学等でどのような HACCP に関する教育・研修を受けてきたのかを知っておくことは、社内あるいは社外で HACCP に関する社員教育を行う上での一助 となると考えられます。